2023.05.03
歯周病の原因は何か?|神奈川区大口の歯医者なら西山歯科
歯周病の原因は何か?解説します!
◆歯周病とは
歯周病とは、歯の周りの組織(歯肉や歯槽骨など)が細菌に感染して炎症を起こし、徐々に歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
初期段階では歯肉炎と呼ばれ、歯肉が赤く腫れたり出血したりします。
この時点では、歯ブラシやフロスなどできちんと歯垢を除去すれば、治癒する可能性があります。
しかし、歯肉炎をそのままにしておくと静かに進行してしまい、気づいた時には手遅れになることが多いのが歯周病の特徴です。
歯肉炎が進行すると、やがて歯周病になります。
歯周病になると歯肉と歯が離れて歯周ポケットができ、そこに細菌が溜まってさらに炎症を悪化させるのです。
歯周病の段階では、細菌の毒素や免疫反応によって歯を支える骨や組織が徐々に失われ、歯がグラグラしたり抜けたりする危険性が高まります。
◆歯周病の主な原因とは?
歯周病の主な原因は、歯垢と呼ばれる細菌の塊です。
歯垢は、食べ物のかすや唾液などが歯に付着して固まったもので、毎日の歯磨きで除去する必要があります。
しかし、歯磨きが不十分だったり、歯間や歯ぐきのすき間などに残ったりすると、歯垢は歯石と呼ばれる硬いものに変化します。
歯石は、自分では取り除けないため、定期的で歯科医院でクリーニングを受けるようにしましょう。
歯垢や歯石には、さまざまな種類の細菌が含まれており、その中には歯周病を引き起こす悪玉菌もいます。
悪玉菌は、歯肉や骨に対して毒素を分泌したり、免疫系を刺激したりして、炎症や組織の破壊を引き起こします。
そのため、歯周病を防ぐには、歯垢や歯石をできるだけ減らすことが大切です。
◆歯周病を発症する詳しいメカニズムとは?
歯周病は、口の中に存在する歯周病菌に対する免疫反応によって発症します。
つまり、歯周病菌がいなければ歯周病にはならないし、免疫反応が正常ならば歯周病になるリスクは低くなります。
歯周病菌は、歯磨きなどのケアを怠ると増えます。
特に、非常にタチの悪い菌がいるため、放置すると菌数が増加し、免疫反応が起こります。
体は菌から歯ぐきや骨を守ろうとして免疫反応を起こしますが、増え続ける歯周病菌に対応しきれなくなると、歯に菌が付着し、今度は免疫が歯を攻撃するようになるのです。
重要なのは、「歯周病菌」と「免疫」ということがおわかりいただけたでしょうか。
歯周病菌を減らすためには、歯磨きや定期的な歯科検診が必要です。
また、過剰な免疫反応を防ぐためには、喫煙やストレスなどの生活習慣改善も欠かせません。
歯周病の予防には、歯周病菌を抑え、免疫反応を適正な範囲に保つことが重要です。
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