2023.07.05
歯周病に対する免疫について|神奈川区大口の歯医者なら西山歯科
歯周病に対する免疫について|神奈川区大口の歯医者なら西山歯科
◆はじめに
歯周病菌は、多くの人の口内に存在しています。
人間がもつ常在菌の一つで、条件がそろうと歯周病を発症させる厄介な菌です。
条件とは、歯周病菌に対して体が過剰な免疫反応をすることです。
そのため、歯周病菌がいるからといって必ず歯周病になるわけではありません。
過剰な免疫反応について、もう少し詳しく見ていきましょう。
まず、口内に歯周病菌がいる場合、ケアをせずに放置しておくと歯周病菌が増殖します。
そのなかにはタチの悪い歯周病菌が存在しており、同様に増殖していきます。
そのような時に動き出すのが、体の免疫です。
タチの悪い歯周病菌をやっつけようと、一生懸命戦ってくれます。
これが正常な免疫反応です。
しかし、それ以上にタチの悪い歯周病菌が増えて免疫が対応できなくなると、歯に歯周病菌がすみついてしまいます。
そして、今まで戦ってくれていたはずの免疫が、逆に歯を溶かし始めていくのです。
これが過剰な免疫反応です。
◆歯周病菌の特徴とは?
歯周病菌の特徴を3つに分けて紹介します。
一つ目は、嫌気性菌であることです。
歯周病菌は、空気に触れることを嫌がる菌です。
そのため、歯周ポケットの奥深くにすみついています。
健康な人の場合は歯周ポケットが2ミリメートルから3ミリメートルなので、歯周病菌が増殖しやすい環境とはいえません。
しかし、ケアを怠ったり生活習慣が乱れたりして歯周ポケットが深くなると、その深さは4ミリメートルから5ミリメートルとなります。
歯周病菌が増殖するのに適した場所となってしまうのです。
二つ目は、プラークをつくって歯石になることです。
歯周病菌はネバネバしたプラークを作り出します。
この段階でしっかり除去できれば問題ありませんが、そのまま放置しておくと石化がはじまり歯石となるのです。
歯石となってしまうと歯ブラシでは取れません。
定期的に歯科医院で見てもらうことが大切です。
三つ目は、完全に除去できないことです。
歯周病菌は常在菌であり、完全に除去することはできません。
「食事をしたら歯みがきする」「歯間ブラシやフロスを併用する」「定期的に歯科医院に通う」といった手段で、上手に付き合っていきましょう。
◆歯周病に対する免疫は人それぞれ
歯周病に対する免疫は、「生まれつきの体質」と「生まれたあとの問題」によって決まります。
生まれつきの体質とは、遺伝的な要素のことです。
ガンになりやすい家系、糖尿病になりやすい家系などがあるように、どうしても歯周病になりやすい家系があります。
また、生まれたあとの問題というのは主に生活習慣によるものです。
タバコ、栄養バランスの偏り、睡眠不足、ストレス、肥満などが関係します。
よく調整しながら生活しましょう。
◆横浜市神奈川区大口周辺の歯のお悩みなら西山歯科医院へ
タチの悪い歯周病菌が増えすぎると歯周病を発症します。
神奈川県横浜市の神奈川区大口周辺で歯のお悩みがあれば、西山歯科医院へご相談ください。